Viaggio in Marocco 2018 Vol.3

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 2月7日(水)ワルザザート(Ouarzazate)の朝です。
 雲一つない快晴です。Hotel Le Fint 屋上からのパノラマビューです。ピンクベージュ1色の街並み、圧巻です。


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 100年前はキャラバンが立ち寄るだけのサハラ砂漠の入り口の小さな村に、フランス軍が
前線基地を造ったのが町の始まりです。標高1150mの高地です。人口は56000人、乾燥地帯ですが、アトラス山脈から流れるドアラ川の水でオアシスが形成されています。
 空港もあり交通の要所であります。雄大な砂漠風景は映画のロケ地としても人気がありアトラス・コーポレーション・スタジオという有名な映画スタジオも有ります。ハムナプトラ、グラディエーター等々我々も見たことのある映画が数多く撮られています。


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 カスバ街道起点の町ワルザザートです。
 ホテルの真ん前に「タウリルト・カスバ」が有ります。かつてグラウイ家というキャラバンの護衛・オアシスの塩やナツメヤシの交易で財を成した一族が所有していました。
 フランスがモロッコを占領した20世紀初頭、統治をスムーズに行うために地方の豪族を利用したそうです。グラウイ家は、フランスに進んで土地を提供し、重用されました。しかし、モロッコ人からはバッシングされており独立時に亡命、その後許され帰国したそうです。10DHで見学できるそうです。


 

 アイト・ベン・ハッドウを目指しワルザザートを後にしました。

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 映画スタジオにはホテルが併設・・・・雪を頂いたオートアトラスとのコントラストが美しすぎます。

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 砂漠のオアシスです。
 ナツメヤシが情緒を醸し出しています。


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★アイト・ベン・ハッドゥ(Ait Ben Haddou)

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 ハッドゥファミリーの息子たち(アイトはベルベル語で、ベンはアラビア語でどちらも息子という意味)という、最初にこの村に住んだ豪族の名がついた、今は5,6世帯のベルベル人家族が暮らすだけのほぼ廃墟の村です。10年ほど前に、テレビの旅番組でこの村を初めて見ました。圧倒されました。絶景の村が大好きな小生には眩しすぎる光景でした。いつかは行ってみたいと思いました。
 さしたる歴史的背景が有るわけでもありません、しかし数戸のカスバ(城塞)を有する要塞の村(クサル)がこれほどまでにきれいに保存されている例は稀だそうです。日干し煉瓦の要塞の村は、その文化的価値が評価され1987年に世界文化遺産に登録されました。現在モロッコには9ヵ所の世界遺産が有りますが、フェズ旧市街、マラケシュ旧市街に次いで3番目に登録されたのです。いかにユネスコが高く評価していたかがうかがわれます。
 映画でも「ハムナプトラ2」「グラディエーター」「アラビアのロレンス」等で使われています。世界でも唯一無二の絶景の村であります。

 今回の旅で私が最も楽しみにしていた「アイト・ベン・ハッドゥ」。もし昨日ティシュカ峠を通れていたら、昨日の夕刻に訪れる予定でした。それはそれで美しかったと思います。しかし、快晴の朝の光の中で、浮き彫りにされるクサルを見れたこと、撮れたことは、最高の経験が出来たと思っています。
 昨日はしんどい思いをしましたが、結果オーライだったのです。「災い転じて福となす」・・・であります。

 旅の前に長女と話をしました。15年ほど前に長女はバックパッカーとして欧州を3ヶ月ほど旅をしました。その時にモロッコも訪れマラケシュに1週間ほど滞在したそうです。この村にも来たとのことでした。娘の口から「アイト・ベン・ハッドゥも行くのん?」という質問が出たときは、えええええっお前行ったことあるのん???と叫んでしまいました。私がこの村の存在を知ったのはつい10年前だったのですから・・・・・そんなこんなのアイト・ベン・ハッドゥなのであります。


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 アーモンドの花とクサル

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 村の中には数件のギフトショップがあります。日干し煉瓦のブラウンと商品のヴィヴィッドカラーのコントラストが奇麗です。

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 夏は40℃を超え、冬は氷点下に・・・夏涼しく冬温かい・・・日干し煉瓦は効果的な建造物だそうです。



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 grandpa e grandma di itosugi です。快晴のクサル・・・気分爽快です。

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 Ksar(クサル)と Kasbah (カスバ)
 どれがクサルでどれがカスバ?・・・良く解りませんね!
 
 クサル=要塞化したベルベル人の集落 カスバ=城塞・砦
 アイト・ベン・ハッドゥは 3つのカスバを有するクサルと言われています。
 なんとなく理解できますね。

 カスバ街道最大のハイライト・・・アイト・ベン・ハッドゥ であります。


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 土色一色の世界・・・我々日本人にはとても新鮮な風景です。住む人は大変でしょうが!!!

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 頂上を目指します。快晴の中、足は軽やかです(-_-メ)。66歳です。レイバンのサングラスが効いています。

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 iPhone 8 plus ・・・逸品です。1200万画素、光学ズーム2倍。一眼レフで近距離の人を狙い、背景の風景もボケずに撮るにはF値(絞りを)そうとう上げないと背景がシャープになりません。iPhone 8 は何も設定なしで近・遠両方合わせてくれます。ボカしたい時はポートレートモードにすればボカせます。1200万画素有れば60インチのTV画面で見ても高解像度が得られます。一眼レフの1/6の重量(250g)で首が痛くなりません。いつの日か、「35mmフルサイズセンサー搭載ミラーレス一眼・24-240/10倍ズーム装着・・・SONY α7Ⅱ」に別れを告げる日が来るかも知れません。(-_-メ)
 今回は、望遠必要時、夜撮り、バスからの高速シャッター撮影にはα7Ⅱを、昼間のスナップにはiPhoneを使いました。しかし、これは決めたいと思った風景写真はやっぱり2400万画素のα7Ⅱを使う潔くない自分が居るのも事実です。写真好き・カメラ好きとしては割り切れないのであります。


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 クサルは500年ほど前に造られたと言われています。村民は今はマレ川を隔てた対岸に住んでいます。住居様式は今も古きテイストを残しています。



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 違う惑星に来たような風景です。オートアトラス山脈が奇麗です。



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 頂上到着。ベルベルバンクです。大切な食糧等を敵に奪われぬように貯蔵していた施設=バンク という事です。

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 頂上からの360度の大パノラマは一生忘れえぬ絶景になることでありましょう。

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 大満足なひと時を過ごしました。本当に来てよかったと思います。
 2年半ほど前にモロッコに行こうと思いました。妻は拒否しました。モロッコのイメージは、アフリカ・砂漠・冬でも暑い・土臭い・イスラム危険・・・・等々。特に暑さに弱い妻は砂漠・乾燥というイメージは嫌なのです。その時はフルに仕事をしていましたので、盆・正月・ゴールデンウィークというハイシーズンにしか旅に出られず、暑い季節を避け正月に一人参加でエントリーしました。妻には行ってほしくないという思いが燻ぶっていました。イスラム国のテロも過激になって来た頃でもあり、いろいろ考え諦めることにしました。代わりにクラブツーリズム・チャーター便・フェアバンクス・オーロラツアーに参加しました。結果、大爆発のオーロラを見ることが出来ました。
 またいつか一人で行けばいいと思っていました。昨年の秋、妻はテレビでシャウエンを見たこともあり、モロッコに対するイメージが少し変わりました。「行ってもいいよ!!!」・・・速攻でエントリーしました。妻との海外旅行は1999年にスタートし20年目になります。いつまでも一緒に旅をしたいと思います。


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 丘を下り次の目的地に向かいました。
 アイト・ベン・ハッドゥ・・・・最高のひと時でした。









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 アイト・ベン・ハッドゥ~ワルザザートは33kmです。再度ワルザザートに戻りカスバ街道をに東に向かいました。

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 ピンクベージュの町ワルザザート


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 モロッコ随一の美しいパノラマロード「カスバ街道」を走ります。
 ワルザザート~エルフード 300km余りを移動します。


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 オートアトラス山脈を左に見てバスは走ります。
 カスバ街道には1000のカスバが有ると言われています。
 車内には、ちあきなおみさんの「カスバの女」が流れていました。

  ♫涙じゃないのよ浮気な雨に、ちょっぴりこの頬濡らしただけさ、
   ここは地の果てアルジェリア、どうせカスバの夜に咲く、酒場の女のうす情け・・・♫♫♫

 アルジェではなくモロッコですが、目の前にある「地の果て」そのものの風景と物悲しい歌詞のセンチメンタリズムが私の涙腺を刺激するのです。涙もろいgrandpa di itosugiなのであります。7年ほど前、トスカーナオルチャ渓谷、ガイドさんのご主人マッシモさんが、車内に音楽を流してくれました。アンドレア・ボチェッリのラプンタメント(小さな村の物語イタリアのテーマ曲)が流れた途端、来たかったオルチャに今居るんだという感激に、涙が溢れ出ました。妻は、後部座席から「泣いてんのん???」と冷めたひと言、男のほうがロマンティックな生き物なのです。今回はすんでのところで涙は押し殺しました。(-_-;)


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 これでもかっと、カスバが押し寄せてきます。

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 カスバ街道・・・モロッコで最も観光客が通る一般道路だと思います。きちんと路肩までアスファルトで舗装されています。昨日通った一般道路とは大違いです。快適なドライブが続きます。

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 バラの町 エル・ケアラ・ムグナ に立ち寄りました。癒しのローズオイルは高いので買わずに、石を加工したラクダをゲットしました。


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 カスバ街道 N10=国道10号線

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 バラの町です。

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 トドラ川


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 サラート=日に5回メッカに向かって行う礼拝




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 ティネリールに到着です。

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 ティネリール・オアシス(Tinghir)

  トドラ川沿いのオアシスです。ティネリールにしてもワルザザートにしてもフランス軍が駐屯地として開発した町であります。ティネリールも先述の有力者グラウイ家が所有していたエリアであります。

 見たこともない風景です。地球の大きさを感じた一瞬です。


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 現在、モロッコは建設ラッシュのようです。至る所で工事をしています。
 政府が変わり、警察の横領が許されなくなったり、ガラスが割れているタクシーが走れなくなったり(バスはええのん???)医療費が安くなったりとか良いこともある一方、5年以上経った外車の輸入が禁止されたり、全体的に物価が上昇したりで生活は厳しくなっているといいます。今まで一日中仕事もしないでカフェで過ごしていた男たちも働かなければならなくなり、平日のカフェはガラガラだと…
 平均年収35万円程度、高給取りで70万円、経営者でも200万円程度の国です。建設ラッシュ・・・家の値段は年収何年分なのでしょうね???


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 高台のビューポイントでスカーフが売られていました。1000円ほどだったと思います。妻は買いませんでしたが、メンバーの多くが明日の砂漠ツアー用に買っていました。巻き方も教わっていました。いよいよ明日はサハラツアーです。



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 丘を登り切ったレストランでランチです。

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 卵の入ったビーフのタジン鍋です。とても美味でありました。パンはもう食べなれた「円盤パン」です。モロッコ語でパンはホブスです。この円盤パンはマハラシュと言うそうです。多分スキムミルクもバターも砂糖も入っていないと思います。小麦と塩だけの素朴なパンです。はじめは少し物足りなく感じましたが、食べなれると喉の通りがよく、知らず知らずに手が出るのです。
 タジンを食べる時も、現地の人は右手の3本の指でマハラシュをちぎりスプーン代わりにタジンをすくうそうです。また、タジンの食べ方は、日本の鍋料理のように、どこをつついてもよいという事は無く、360度の円を人数で割った三角形の自分の前のエリアが領域でそこだけを食べるそうです。一度現地の人と食べてみたいと思いました。モロッコに来た・・・・・・と思うでしょうね。本当のその国の文化は、ネイティヴに入り込まないと解らぬものです。
旅するのと住むのとでは大違いなのでしょうね。


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 トドラ渓谷です。 ダイナミックな渓谷風景です。レストランはがけ崩れの危険があり現在閉鎖されています。

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 お決まりの絶景ジャンプです。年々ジャンプの高さが低くなっています。(-_-;)


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 ナツメヤシのオアシスを抜けエルフードに向かいました。

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 おじさんたちは何もせず座っています。
 カントリーサイドでよく目にする光景です。



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 カナートと呼ばれる地下水道坑です。11世紀に造られたものです。エルフードの手前の砂漠に400位の井戸が掘られています。今は使われていません。異様な光景です。

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 さて、明日は砂漠ツアーです。ラクダさんから落ちないようにラクダさんにお願いしておきました。
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コメント 2件

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nene  
映画の世界

モロッコにも雪が降るのですねぇ・・驚きました
この景色を見せて頂き、異国&異文化or他の星?って感じです
私も奥様の最初の印象と殆ど一緒でイスラム圏には一度も行った事ありません
でも旅で一緒になった方が(イタリアで)この旅行の前はモロッコに行ったけど
とても良かった・・と言われていて興味を持っていました
一気にアップされていたので楽しみは少しずつ(笑)味わせて頂きますね

2018/02/26 (Mon) 17:41 | 編集 | 返信 |   
grandpa di itosugi  

nene様

そうなんです。アフリカに雪はキリマンジャロだけだと???でもないのですね。雪山と褐色の大地そしてカスバやクサルのコントラストはとても奇麗です。モロッコにはトスカーナやアンダルシアそしてアラブやアリゾナも同居していました。興味深いモロッコです。食べ物もとても合います。厳しすぎないイスラムの国だとも思います。異教の文化に触れるのも新鮮なものです。モロッコご検討下さい。夏は辞めたほうがいいと思いますが・・・

2018/02/26 (Mon) 19:42 | 編集 | 返信 |   

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